7月のレッスン・レポート ~その3~
2009年 08月 27日
作品を仕上げることで精一杯で
好きな色で作りたいけどそこまでの余裕がないという感じ。
なので、好きな色合いやイメージで作りやすいように
スズランの時から見本をいくつか用意するようにしてみました。
なかなか、皆さんの反応がよかったようなので
今回のコスモスも前回同様、色違いで見本を作って
皆さんの参考にしてもらっています。
今回は4パターン、作って見ました。
いつものように作品に取り組む前にツラツラと説明を・・・
コスモスとバラが生花において組み合わせることがないのは何故か?
その理由を説明しながら
私が思う今回のアレンジのポイントや
色についても・・・・
皆さんがいつか、自分の思うような色合いで作っていただけるように
私なりのやり方や解釈を説明してみました。
(ちょっと理屈っぽいんですけどね・・・(笑))
上の濃赤のアレンジはBlv先生と同じ色あいで
作ったもの。
以下の3つは、来てくださる皆さんの好きな色あいの
傾向を考えながら作ってみました
秋になると使いたくなるオレンジを使って
ちょうどハロウィンもあるので、それも意識しつつ
“田舎のおばあちゃんち”をテーマにして作りました。
おばあちゃんの家のお庭には
ゆらゆら揺れるコスモスと
一本の大きな柿の木。
柿の木にはたわわに実がなり
ハラハラと紅葉した柿の葉が落ちていく・・・
そんなイメージで・・
グレイッシュな色合いにすると初秋を表現することができます。
上の2点がブラウンベースだったので
残りの2点はグレイッシュな色あいで作ってみました
こちらは“朝の草むら”をイメージしたもの。
朝露が光る稲刈りが間近の田んぼの畦に
風で種が飛んできたのでしょうか。
ひょっこり咲くコスモスとススキが風になびき
その足もとには薄紫の野菊の花。
ツボミのもの
満開のもの
枯れかけのもの、枯れてしまったもの・・を
パープルからこげ茶へのグラデーションで表現。
『今日は暑かったね~』
そんな秋の日の夕方の畑の一角。
畑の片隅に植えられたコスモスの群生の横は
人の手が入っていない荒れた農地。
夏の間、青々と渦をまくように伸びた葛も少しづつ
色あせ、蔓の節々には藤の花にも似た葛の花。
道路の際には重たげに枝をしならせて咲く萩の花。
どちらも濃いピンクの花を咲かせる“秋の七草”です。
(秋の七草→キキョウ・ナデシコ・葛・萩・フジバカマ・ すすき・おみなえし)
そんな風景を切り取って作ってみました。
レッスンでもお話しましたが
こうやってストーリーだてると
色使いのイメージがしやすいと思います。
ご自分で作品を作る機会がありましたら、参考にしてみてくださいね。
今のところオレンジで作られる方が一番多いのですが
9月からコスモス作りをされる方たちがどんな色をチョイスされるか楽しみです。
来月からスタートするレッスンも宜しくお願いいたします。