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花の都・フィレンチェ Part 1☆

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イースター休暇にイタリアのフィレンチェに行ってきました♪
ミラノとローマのちょうど中間地点に位置するフィレンチェは
トスカーナ州の州都で人口約35万人の小さな街。
紀元前10世紀にエトルリア人が集落を作ったことから
この街の歴史は始まります。
19世紀に6年という短い期間ではありましたが
イタリア王国の首都がおかれていたことがあるんですよ。
また現在、城壁に囲まれた市街中心部は
“フィレンチェ歴史地区”として世界遺産に登録され
世界中から沢山の観光客が訪れています。

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花の都といわれるフィレンチェ☆
その名は紀元前1世紀のローマ時代につけられた
花の女神を意味するフロレンティナに由来します。
花の都というと、街中がお花で彩られているイメージですが
実際にはあまり植栽はなく
そのかわりに、フィレンチェの発展に多大なる貢献をした
メディチ家の紋章(百合の花と丸薬)が
至る所で見受けられます。

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フィレンチェはイタリア・ルネサンスの発祥地と言われています。
ルネサンスとはギリシア・ローマの古典文化の再生を
意味する言葉で人間の精神の革新を求める文化運動のこと。
イタリアにおいては14~16世紀にかけて花開きました。
カトリック教会の束縛に縛られず
古代ギリシャ・ローマの人々のような
人間らしい自由な生き方を追い求めた時期と言ったら
分かりやすいでしょうか。
そんな華やかなルネサンス文化の中心都市であったフィレンチェ☆
自分達だけで街歩きするにはあまりにも無知なので
今回は日本人ガイドさんを個人的にお願いして
1日案内してもらいました♪

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フィレンチェ観光、まず最初に訪れたのが“サンマルコ美術館”☆
ここはドメニコ修道会の修道院でもあり
また別名“フラ・アンジェリコの美術館”といわれるほど
彼が描いた素晴らしいフレスコ画が沢山あります。
フレスコ画というのは
壁に漆喰を塗り、それが乾かないうちに
水性絵具で描いた絵のこと。
中に絵具が染み込んだ漆喰は
乾くと表面に固い皮膜が出来るので
それが絵の保護の役割を果たします。
とにかく、漆喰が濡れているうちに仕上げないといけないので
絵の完成のスピードを考慮しながら
下地の漆喰を作らないといけません。
考えただけでもなかなか大変な作業ですね・・・

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(画像はお借りしました)
イタリアの国立美術館は展示物の写真撮影は禁止されているので・・・
ここサンマルコ美術館のシンボルとされる作品がコチラの
“受胎告知”☆
15世紀に描かれたフラ・アンジェリコの作品で
天使・ガブリエルが処女であったマリアに
聖霊によってイエス・キリストを身ごもることを告げ
そしてマリアがそれを受け入れるという
新約聖書の場面を描いたもの。
特にこの作品は数ある“受胎告知”の中でも
レオナルド・ダ・ヴィンチの作品とともに
傑作とされているんですよ~
実際に見る機会があったら
天使・ガブリエルの羽を近くでよく見てみてください。
羽根の部分にだけ絵具に輝石の粉が混ぜられているので
見る角度や光の反射でキラキラ輝いて
とてもキレイなんです❤
この他にもギルランダイオ作の“最後の晩餐”や
ズラリと並んだ僧房の壁に描かれたフレスコ画も
素晴らしいですよ。

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お次はウフィツィ美術館と並んで
フィレンツェを代表する美術館の一つであるアカデミア美術館へ☆
サンマルコ美術館のすぐ近くにあり
ミケランジェロの美術館として有名で
もともとは美術学校でした。
そして何といっても美術の教科書に必ず載っている
あのダビデ像の本物がここで見れるんですよ♪
他にもミケランジェロによる囚人像などがありますが
やはりこちらも写真撮影は×・・・

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ダビデ像を写真に収めたければシニョーリア広場へGO☆
ここは13~14世紀において
フィレンチェの政治の中心地だったところ。
94mの塔があるヴェッキオ宮の入口に
ダビデ像のレプリカがあります。
もともとはここにオリジナルがおかれていたのですが
風雨による劣化から守るため
1873年に現在のアカデミア美術館ヘ移されました。
お隣にある大きなアーケードがある建物は
“ランツィのロッジア”です。

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さぁ、こちらがダビデさんです☆
コピーだけどね(笑)
高さは517cm。 かなり大きいです。
ダビデは旧約聖書に登場するのちにイスラエルの王様となる人物。
この彫刻は、巨人兵士“ゴリアデ”に対峙している場面を
彫ったもので、若年の時、羊飼いだったダビデは
投石機と石ころだけで、ゴリアデを倒します。
右手には小石を握りしめ
左手に布製の投石機をもち、背中にかついで
ジッとゴリアデをにらみつけているのが見て取れます。
そして、右足首のあたりをみてください。
後ろに何かあるのがわかりますか?
これは、この像が左足を大きく一歩出している構図であることと
とても重い大理石からできているため
重心が取りづらく倒壊の危険がありました。
そこでミケランジェロは目立たない形で
木の切り株を右足の後ろに添えることで
この像を支えているようにしたんですって。
オリジナルのダビデさんは
1527年の革命の際に左腕が破壊され
中心に太いワイヤーを通すやり方で修復されています。
その修復の後は、オリジナルのダビデ像の後ろにまわって
左手の手のひらをみると、ワイヤーが少し顔を覗かしているのが
わかります。
また1991年には入場客のひとりが
金槌で左足の甲を破壊するという事件もありました。
ミケランジェロの作品は完璧すぎるので
破壊する必要があった・・と犯人が言っていたそうな・・
いつの世もおもしろい考えの方がいるものですね(苦笑)

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“ランツィのロッジア”にあるジャンボローニャ作の“サビニ女の掠奪”☆
こちらはオリジナルです。
当時、大理石で彫像を作るときは
まずは石膏でモデルを作り
それを見ながら彫っていったのだそうです。
この作品の石膏モデルは今も残っていて
アカデミア美術館で見ることができます。
螺旋状にもつれあう3人の姿を彫りあげるのは
とても難しく、またこの作品には正面というものがなく
360度どこからみてもよいという点が
当時、かなり革新的だったそう。
この他にもシニョーリア広場、ランツィのロッジアには
素晴らしい彫像が沢山あり、しかも無料☆
是非足を運んでみてくださいね♪
by fleurclasse | 2014-05-09 20:51 | イタリア

ベルギー・ブリュッセルでの駐在生活日記☆


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