ベルギー王宮一般公開 №1☆

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ブリュッセルの伝統的な夏のイベントの1つ・王宮の一般公開☆
普段は迎賓館として使われているため公開されていませんが
毎年、ナショナルデーの翌日から9月の初めの間に限り
無料で中を見学することができます。

国王がベルギー国内にいらっしゃる際は
王宮中央の屋根にあるポールに国旗が掲揚されています。
私が行ったときは旗が上がっていないので
バカンスにでも行かれていたのかな?

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宮殿というと煌びやかなものを思い浮かべますが
行政や司法機関の建物のような地味な印象です。
歴史をたどると
18世紀、ハプスブルク帝国の女帝・マリア・テレジア所有の邸宅跡に
ワインの豪商により建てられた
“ベルビューホテル”が始まりとされています。
その後所有者が何人か代わりながらも
ホテルとして営業をつづけていました。
20世紀初頭になり
ベルギー2代目国王・レオポルド2世がこのホテルを
豪華な“ルイ16世様式”に全面改装。
その後、王族が居住するようになりましたが
現在、ベルギー王家の皆さんは
ブリュッセル郊外にあるラーケン宮にて生活されており
こちらにはお住まいになっていません。

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地味な外観から一変し内装はなかなかの豪華さ。
ホワイト&ゴールドで統一された壁面に
ベルギーが誇るギルド職人によるクリスタルのシャンデリアが
良く映えて、とても美しいのです。

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L'Escalier d'Honneur et le Vestibule☆
まずは玄関ホールと大階段から。
こちらは第2代国王・レオポルド2世の時代に
ベルギーの建築家・アルフォンス・バラットにより設計されました。
踊り場の中央のミネルバの女神の彫像が
格調高い雰囲気を漂わせていますね。

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La Grande Antichambre☆
寄木細工の床とシャンデリアが美しい控えの間です。
写真にはありませんが、この部屋にはイギリス人画家ジョージ・ドーによる
レオポルド1世と最初の妻・シャーロット(ウェールズの王女・のちに死別)の肖像画があります。

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La Salle Empire☆
金色のレリーフが施された壁と天井
そしていくつもの大きなシャンデリアが下がる帝王の間。
音楽会や舞踏会、その他の儀式に使われています。
床に敷かれたカーペットはペルシャ絨毯の一種で
ケルマン(またはキルマン)と呼ばれているものです。
1900年、国賓として訪れたガシャール朝(現:イラン)
第5代シャー(王様のこと)モザッファロッディーンより贈られました。

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Le Petit et le Grand Salon blanc☆
18世紀当時の装飾が美しいこの部屋は
娘・ルイーズ・マリーがベルギー国王レオポルド1世に嫁ぐ際
お祝いとして、父であるフランス国王・ルイ・フィリップが贈ったものです。
壁にはルイーズ・マリーと彼女の両親
(フランス国王ルイ・フィリップと王妃マリー・アメリー・ド・ブルボン)
肖像画が飾られています。

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私が見学に行った2013年はフィリップベルギー国王が即位した年で
即位式の際にご一家が着用したお洋服がこの部屋で
その時の写真とともに展示されていました。

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L’Escalier de Venise☆
“ベネチアの階段”と名付けられたこちらは
19世紀後半、アール・ヌーボー様式を建築に取り込んだことで有名な
ベルギーの建築家・オルタの師匠・アルフォンス・バラットの手により
改装されました。

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階段の踊り場の壁面には
19世紀のベルギー人画家・ジャン=バティスト・バンモアによる
大きな油絵が飾られています。
“ベネチアの階段”だけにベネチアンガラス製のシャンデリアが美しいです。

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Salon Goya☆
壁に飾られた絵画のように見える3つの大きなタペストリーは
スペインの偉大な画家・ゴヤによってデザインされ
マドリードで織られたものです。
それぞれ"La Danse"(ダンス)
"Le petit aveugle" (小さな盲人)
"La porteuse d’eau"(水の使者) という題がつけられています。
これらはスペイン女王・イサベル2世から
ベルギー国王・レオポルド1世に贈られました。
ちなみに左が"Le petit aveugle" (小さな盲人)
右が"La porteuse d’eau"(水の使者)

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右手の壁に飾られているのが"La Danse" (ダンス)
遠目から見たら、絵画にしか見えないですよね。
織物だと言われないと分からないです。

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Le Salon Cobourg☆
初代ベルギー国王・レオポルド1世とその家族の肖像画が
壁面いっぱいに飾られています。
Le Salon Cobourgと名付けられているのは
レオポルド1世がザクセン=コーブルク=ゴータ公国の出身であることから。
ザクセン=コーブルク=ゴータ公国は現:ドイツの小国でありながら
ベルギー、イギリス、ポルトガルそしてブルガリアの王家とつながりを持つ
名門なのだそうです。
肖像画は
レオポルド1世と妻・ルイーズ・マリー
レオポルド1世の両親
イギリス・ビクトリア女王の両親
(ビクトリア女王の母はレオポルド1世の姉で
ビクトリア女王の夫・アルバート公はレオポルド1世の甥)

レオポルド1世の大叔父
(フリードリヒ・ヨシアス・フォン・ザクセン=コーブルク=ザールフェルト公)

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Le Salon Louis XVI☆
螺鈿細工が美しいピアノが目を引くこの部屋は
ルイ16世の部屋と呼ばれています。
当初は控えの間として、その後はラウンジとして使われていました。
青紫色の壁には、レオポルド1世ファミリーの肖像画が
また部屋にはレオポルド1世のコレクションも沢山置かれています。

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Le Salon aux Pilastres☆
pilastreは柱形装飾(ピラスター)のこと。
その名がついているように
壁に飾り柱の装飾がされているのが分かりますか?
そのピラスターの間に飾られた大きな絵はレオポルド1世の肖像画。
19世紀に活躍したドイツ人宮廷画家・フランツ・ヴィンターハルターによって
描かれたものです。
その絵の前に置かれた椅子は
フランス語読みだとアンピール様式、英語読みではエンパイア様式
と言われるデザインで
かの有名なナポレオンとその妻・ジョゼフィーヌが使用していたものだそうです。
また、ゴールドのハープは、レオポルド1世の王妃ルイーズ・マリーが
弾いていたものではないかと推察されています。
もともと待合室だったこの部屋は
のちに政府高官のためのダイニングルームとして使われるようになりました。

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Salon des Maréchaux☆
当初はオランダ国王・ウィリアム1世の接見の間として
使われていましたが、2010年に改装され
ベルギーを代表する現代美術作家・ミヒャエル ボレマンスの絵画が
飾られるようになりました。
写真の右端にある赤い服を着た女性の絵がそれです。
宮殿で働く召使いを描いたものなのですが
王宮にディスプレイされる題材としては珍しいとされています。
部屋に置かれた大きな地球儀と
円柱がモチーフとなったデスクは
第3代ベルギー国王・アルベール1世の執務室で使われていたものです。

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La Salle de Marbre☆
深緑色の大理石をふんだんに使ったこの部屋は
第2代ベルギー国王・レオポルド2世のダイニングルームでした。
そのため、この部屋の階下には宮殿の台所がおかれたそうです。
見学に行った年は
ベルギー王室のアジアン・コレクションが展示されていました。

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La Salle du Trône☆
レオポルド2世の時代に作られた煌びやかなこの部屋は
玉座の間と呼ばれ、重要な儀式や式典が催される場となっています。
ギルド職人によるクリスタル・ガラスのシャンデリアと
寄木細工の床が見事ですね。
オーギュスト・ロダン作のレリーフは
ベルギーを構成するフランドル州とワロン州を表しているそうです。

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La Grande Galerie☆
クリスタルのシャンデリアが煌めく回廊
今日でも晩餐会や迎賓レセプションの場として使われています。
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿を模してレオポルド2世によって
改装されたこの部屋の天井や壁面の装飾は素晴らしく
太陽の光の差し込み具合によって、その表情を変えると言われています。
真似ただけあって、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を彷彿させますね☆

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王宮を訪れたのは3年前の話で、記憶をたどるのがちょっと大変(苦笑)
やたら撮った写真の中から良いものをセレクトするのも
各部屋の説明を書く為に参照したフランス語のサイトを読むのにも
またブログを書くのも久しぶりとあって、色々手こずってしまって・・・
なので、王宮の目玉である“鏡の間”については次回、書きますね。
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by fleurclasse | 2016-08-10 22:49 | ベルギー国内・お出かけ | Comments(0)

ベルギー・ブリュッセルでの駐在生活日記☆


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