ベルギー王宮一般公開 №2☆

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La Salle des Glaces☆
20世紀前半、ベルギーは現在のコンゴ民主共和国を植民地としていました。
この“鏡の間”がレオポルドⅡ世の命により作られたのは
ちょうどその頃のこと。

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大理石の壁はコンゴでふんだんに採れる銅で飾られ
暖炉の上方にある三角形の部分には
コンゴの地図のモチーフが施されています。

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時は過ぎ、2002年。
ベルギーを代表する現代アーティストであるヤン・ファーブルは
王室からこの空間に作品を作る機会を与えられ
彼は天井とシャンデリアを
約150万匹のスカラベ(ブラジルタマムシ)の鞘羽根で覆うという
実に斬新なモザイクを作り上げました。
ところで、ファーブル、虫ときたら
ファーブル昆虫記で有名なアンリ・ファーブルを
思い浮かべる人が多いのでは?
なんと、彼はアンリ・ファーブルのひ孫なんですって!

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この一連の作品は“Heaven of Delight”と名付けられ
コンゴを植民地としたベルギーの政策の批判をテーマとしています。
なぜ彼がスカラベを使うのかというと
曽祖父の存在は言わずもがなですが
彼は16世紀から17世紀にかけてベルギー北部のフランドル地方で
多く描かれたヴァニタス画の影響を受けており
ヴァニタス画においてスカラベは“生と死の架け橋”の象徴とされていて
彼の活動テーマである“変容”を表現するのに
適しているからなのだそうです。
そこで気になるのは、この大量の鞘羽をどうやって調達してるのかということ。
ご本人のインタビュー記事を読んだところ
大学の研究機関から分けていただいているのだそうですよ。

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この部屋はイベントを開催する時にも使われます。
一般公開の際も毎年テーマを変え、様々な展示がされるんですよ。
光の当たり具合によって鞘羽の色が変わり、とても美しいですが
虫が嫌いな方はあまり長居をしたくない空間かもしれませんね(笑)

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最後の部屋は
Le Salon du Penseur (Salon Carré)☆
写真にはないのですが、この部屋の暖炉の上には
ミケランジェロ作の“Penseur”(考える人)のブロンズ像があしらわれた
置時計があり、そこからこの部屋の名がつけられました。
ロイヤルファミリーが亡くなられた時に礼拝堂として使われます。
イーゼルに飾られた肖像画はレオポルド3世とその妃、アストリッドです。

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煌びやかな部屋から望む中庭は
とてもシンプル。

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北窓からは手入れが行き届いたフランス式庭園と
広大で緑豊かなブリュッセル公園が広がります。

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1年に1度しか公開されないので
期間中にブリュッセルを訪れる機会があれば
是非行ってみてくださいね。
入口でパンフレットが売っているので(5€)
それを見ながら回ると分かりやすくて良いかと思います。
残念ながら、日本語版はなく
フランス語、オランダ語、英語のいずれかになりますが・・・

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見学の後はすぐそばにある王立美術館や
マグリット美術館ヘ芸術を楽しみに行ったり
少し歩いてグランプラスに行くのも良し。

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お天気が良ければ、メトロ・PARC駅まで
ブリュッセル公園の中をのんびりお散歩していくのもいいですね♪

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9月になると日に日に秋らしさを増していくブリュッセル。
落葉していく木々も多くなります。
黄葉が舞う中をお散歩するのが、とてもヨーロッパらしくて
大好きだったのを思い出しました。
ブリュッセルに帰りたいな・・・
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by fleurclasse | 2016-09-06 10:32 | ベルギー国内・お出かけ | Comments(0)

ベルギー・ブリュッセルでの駐在生活日記☆


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